2日香港株=軟調な展開か、米相互関税の公表控え様子見

 2日の香港市場は軟調な展開か。トランプ米大統領が米東部時間2日午後4時(日本時間3日午前5時)にホワイトハウスで演説し、「相互関税」の詳細を公表する見通し。内容を確認したいとして積極的な売買を手控えるムードが広がり、上値が重くなりやすいと予想する。

 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を見極める上で重要な米雇用関連の指標が週内に相次いで発表されるとあって、投資家が運用リスクを取りにくいと予想する。ただ、弱い経済指標を受けて米長期金利が低下したことは、一定の下支えとなりそうだ。1日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の4.245%から4.168%に低下。一時、4.133%と3月4日以来の水準まで低下した。

 1日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が小幅に反落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は5営業日ぶりに反発した。翌日のトランプ関税の発表を控えてボラティリティの高い動きが続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、香港不動産大手の長江実業集団(01113)が上回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。