28日香港株=続伸して始まるか、米中対立懸念が後退

 28日の香港市場は続伸して始まるか。関税を巡る中国と米国の対立への過度な懸念が引き続き和らぎ、相場を支えそうだ。トランプ米大統領が26日、中国企業の北京字節跳動科技(バイトダンス)による動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業の売却を中国当局が承認する場合は一部関税の引き下げを排除しない考えを示した。

 もっとも、買い一巡後は伸び悩む展開があり得る。前日のNY市場で株式相場が続落し、長期金利の指標となる米10年物国債利回りが上昇しており、投資家が運用リスクを取りにくくなるだろう。ハンセン指数の20日移動平均線(27日終値時点で23777.60ポイント)が上値のめどとして意識されると予想する。

 27日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって続落した。前日夕にトランプ米大統領が輸入自動車への25%の追加関税を発表したことで、景気悪化懸念や物価上昇懸念、貿易摩擦激化懸念が強まった。27日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、新エネルギー車大手のBYD(01211)が香港終値を上回って終えた。
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