26日香港株=反発か、米関税懸念の後退と米長期金利低下が支え

 26日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継いで反発か。トランプ米政権の関税引き上げを巡る過度な懸念が和らぎ、米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが低下したことで、運用リスクを取りやすくなるだろう。ハンセン指数は前日に大幅反落し、終値は4日以来3週間ぶりの安値だったとあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買いが先行すると予想する。

 米ホワイトハウスは25日に発表した声明で、黒海での船舶の安全運航の確保や武力行使の排除でロシア、ウクライナ両政府と合意したと明らかにした。米国が仲介する停戦交渉がさらに前進するとの期待が投資家心理を支えそうだ。また、決算発表を受けた個別物色が引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の中銀香港(02388)、新奥能源(02688)、中国銀行(03988)が2024年12月本決算を発表する。

 25日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3営業日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、新エネルギー車大手のBYD(01211)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。

(山下)
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