11日香港株=米株安を受けて軟調か、全人代が閉幕へ

 11日の香港市場は前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ軟調に推移するか。足もとで弱い経済指標の発表が続く中、ホワイトハウスから米国経済についてネガティブな発言が相次いだことで景気減速懸念が高まった。金曜日にベッセント米財務長官がトランプ政権による政府支出削減で、米国経済は「デトックス期間」を迎える可能性があるとし、トランプ大統領は週末のフォックス・ニュースのインタビューで景気後退の可能性に関する質問に対し、経済は「移行期」にあると答えた。

 一方、中国では全国人民代表大会(全人代)がきょう閉幕する。北京時間午後3時から閉幕式が行われるが、中国景気の先行き不安や米国との貿易戦争の激化などが警戒される中、2025年の国内総生産(GDP)成長率目標「5%前後」の達成に向け、今後打ち出される政策への期待が相場の支えとなりそうだ。

 10日のNY株式相場は主要3指数がそろって下落。ナスダック総合は2022年9月以来の大幅安を記録し、ダウ平均とS&P500も昨年12月以来の大幅安となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はアリババ集団(09988)や美団(03690)、テンセント(00700)、HSBC(00005)が香港終値を下回って引けた。
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