ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動き。24時時点では147.34円と22時時点(146.83円)と比べて51銭程度のドル高水準だった。22時過ぎに一時146.67円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。トランプ米大統領が表明した相互関税を巡り対象国との交渉が進むとの期待から、ダウ平均が一時1400ドル超上昇。投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが優勢となった。23時30分前には一時147.67円付近まで値を上げた。
 なお、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は「関税交渉では日本と韓国を優先している」などと述べた。

 ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0910ドルと22時時点(1.0948ドル)と比べて0.0038ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.0889ドルと日通し安値を更新した。

 米中の貿易摩擦が激化するとの懸念からオフショア人民元(CNH)は対ドルで一時7.3848元まで下落し、過去最安値を更新した。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では160.74円と22時時点(160.75円)と比べて1銭程度のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.67円 - 148.12円
ユーロドル:1.0889ドル - 1.0992ドル
ユーロ円:160.45円 - 162.20円


(中村)
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