東京マーケットダイジェスト・9日 ドル安・株大幅安

ドル円:1ドル=145.11円(前営業日NY終値比▲1.16円)
ユーロ円:1ユーロ=160.52円(△0.23円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1062ドル(△0.0104ドル)
日経平均株価:31714.03円(前営業日比▲1298.55円)
東証株価指数(TOPIX):2349.33(▲82.69)
債券先物6月物:141.34円(△0.30円)
新発10年物国債利回り:1.275%(△0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)  
       <発表値>   <前回発表値>
3月消費動向調査(消費者態度指数、一般世帯)
        34.1       35.0

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。米国の上乗せ関税発動によって世界的に貿易摩擦が激化するとの思惑から、景気の下押し懸念が広がった。日経平均株価の大幅安も相場の重しとなり、一時144.58円まで下押し。もっとも、4日につけた年初来安値144.56円がサポートとして意識されると、その後は145円台半ばまで下げ渋った。
 なお、米国は日本時間13時(現地時間9日0時)に予定通りに相互関税(上乗せ分)を発動。中国に対する関税は合計104%となった。 

・ユーロドルは堅調。米国の広範な相互関税が発動されるなか、為替市場全般でドル売りが強まった影響を受けた。一時1.1069ドルまで上昇。なお、時間外の米10年債利回りは4.51%台まで大幅に上昇する場面もあったが、為替相場への影響は限定的だった。米国株先物も下落しており、ドル安・米株安・米債券安のトリプル安となっている。

・ユーロ円は下値が堅い。朝方にはドル円や日本株の下げにつれて159.64円まで下押す場面があったものの、その後はユーロドルの上昇に伴って160.89円まで反発した。

・日経平均株価は大幅反落。米中貿易戦争の激化が世界景気を下押すとの懸念が広がるなか、昨日の米国株式相場が下落した流れを引き継いだ。外国為替市場で円高・ドル安が進行していることも重しとなり、この日の国内株も全面安の展開に。指数は一時1700円超安まで下押す場面もあった。

・債券先物相場は反発。米中貿易戦争に対する懸念が広がり、安全資産とされる債券需要が高まった。ただ、この日実施された日銀の国債買い入れオペで投資家の売り意欲の強さが確認されると、相場も一転して下落。午前につけた高値141円56銭から140円25銭まで失速する場面も見られた。もっとも、引けにかけては再びプラス圏に浮上。日銀・財務省・金融庁の三者会合で国内金利上昇への対応が取られるのではとの思惑が広がり、債券には買い戻しが入った。

(岩間)
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