東京外国為替市場概況・10時 ドル円、強含み

 15日の東京外国為替市場でドル円は強含み。10時時点では143.50円とニューヨーク市場の終値(143.06円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。東京勢が本格参入するとドル買い円売りが優勢に。ゴトー日(5・10日)の仲値に絡んだ本邦実需勢の買いも出ていたようであり、10時前に143.59円まで上昇した。
 なお、ボスティック米アトランタ連銀総裁の発言「インフレ率は依然として目標を大きく上回っている」「関税は物価押し上げ圧力として作用するため、インフレ目標達成の時期が延期される可能性」などが伝わっている。

 ユーロ円は底堅い。10時時点では162.57円とニューヨーク市場の終値(162.35円)と比べて22銭程度のユーロ高水準だった。上昇したドル円と下落したユーロドルに挟まれ、暫くは方向感が出難かった。しかしながら仲値にかけてはドル円に歩調を合わせ、162.63円までじり高となった。
 ほか、豪ドル円も90.87円まで上値を伸ばした。一時470円超まで上げ幅を広げた日経平均の動きや、仲値にかけての円売りに後押しされた。

 ユーロドルは弱含み。10時時点では1.1328ドルとニューヨーク市場の終値(1.1351ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ安水準だった。NY午後に1.13ドル後半で上値の重さを確認した後であり、持ち高調整と見られる売りに押された。一時1.1317ドルまで下落している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.94円 - 143.59円
ユーロドル:1.1317ドル - 1.1361ドル
ユーロ円:162.26円 - 162.63円



(小針)
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