16日香港株=神経質な展開か、中国GDPが注目材料

 16日の香港市場は神経質な展開か。関税を巡る米国と中国の関係悪化が警戒され、投資家が運用リスクを取りにくい状況が続きそうだ。トランプ米大統領は、中国との貿易協定交渉を開始するために中国側が先に動くべきとの見解を示した。ホワイトハウスのレビット報道官が15日、トランプ氏の声明として「ボールは中国の側にある。中国はわれわれと取引を行う必要がある。われわれには彼らと取引を行う必要はない」と述べた。一方、中国政府が国内航空会社に米企業の航空機や部品の購入停止を要請したと同日伝わった。

 香港市場ではハンセン指数が前日まで6連騰したとあって、戻り待ちの売りが出やすい。また、中国の国家統計局はきょう午前、1-3月期の国内総生産(GDP)速報値などの主要な経済指標を発表する予定。中国の景気減速や政策動向を見極めたいとして、次第に様子見ムードが広がる展開があり得る。

 15日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。関税を巡る不確実性が相場の重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、香港都市ガス事業のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、英金融大手HSBC(00005)や長江グループ系エネルギー事業会社の電能実業(00006)が上回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。