東京外国為替市場概況・8時 ドル円、小安い

 16日の東京外国為替市場でドル円は小安い。8時時点では143.05円とニューヨーク市場の終値(143.21円)と比べて16銭程度のドル安水準だった。トランプ米大統領が重要鉱物を巡る調査を開始する行政措置に署名したとの報道が伝わると、今後の関税につながる可能性があるとの思惑からリスク回避目的の売りが出た。一時142.92円まで下押し。もっとも、一巡後は143円台を回復するなど下げ渋る動きを見せている。

 ユーロ円は小安い。8時時点では161.51円とニューヨーク市場の終値(161.57円)と比べて6銭程度のユーロ安水準だった。米政権が重要鉱物を巡る調査開始との報道が伝わり、時間外のダウ先物が一時260ドル超安まで下落するなど株安が進んだ。株安を手掛かりにした売りに押されて、一時161.36円まで値を下げた。ただ、その後はユーロドルの上昇やドル円の下げ渋りなどに伴い、昨日終値付近まで買い戻された。

 ユーロドルは小高い。8時時点では1.1295ドルとニューヨーク市場の終値(1.1282ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ高水準だった。対円などでドル売りが先行した流れに沿ったほか、昨日の海外時間に売りが進んだ反動もあり、1.1299ドルまで買い戻しが入った。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.92円 - 143.28円
ユーロドル:1.1281ドル - 1.1299ドル
ユーロ円:161.36円 - 161.64円

(岩間)
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