ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、もみ合い

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円はもみ合い。24時時点では142.50円と22時時点(142.63円)と比べて13銭程度のドル安水準だった。17日から始まる日米貿易協議を前に大きな方向感は出なかった。
 なお、23時発表の4月米NAHB住宅市場指数は40と予想の37を上回った一方、2月米企業在庫は前月比0.2%増と市場予想通りの結果となった。

 ユーロドルは強含み。24時時点では1.1383ドルと22時時点(1.1352ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ高水準だった。特に新規のユーロ買い材料は伝わっていないものの、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてユーロ買い・ドル売りが目立った。

 ユーロ円は下値が堅い。24時時点では162.15円と22時時点(161.85円)と比べて30銭程度のユーロ高水準。22時前に一時161.62円付近まで下押ししたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げ162円台前半まで持ち直した。ユーロドルの上昇につれた買いが入った。

 カナダドルは強含み。カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)はこの日、市場の大方の予想通り政策金利を現行の2.75%に据え置くことを決めたと発表。ただ、一部では0.25%利下げを予想する向きもあっただけに、発表後はカナダドル買いが強まった。対ドルでは一時1.3874カナダドル、対円では102.80円まで値を上げた。
 なお、声明では「米国の貿易政策の大きな転換と関税の予測不可能性は、不確実性を高め、経済成長の見通しを低下させ、インフレ期待を押し上げている」と指摘し、「経済が直面するリスクと不確実性に特に注意を払いながら、慎重に政策を進めていく」との見解が示された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.05円 - 143.28円
ユーロドル:1.1281ドル - 1.1392ドル
ユーロ円:161.36円 - 162.26円

(中村)
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