東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上昇

 17日の東京外国為替市場でドル円は上昇。10時時点では142.59円とニューヨーク市場の終値(141.88円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。8時半過ぎに昨日安値141.65円を下回り、141.62円を付けたところで売りが一服。日米貿易交渉に出席した赤沢経済再生相の発言「為替については議論が出なかった」が伝わると買い戻しが一気に強まり、142.50円台まで上げ足を速めた。「為替は加藤財務相と米財務長官で協議と米国側は理解」との赤沢再生相が述べると一旦緩む場面もあったが、142.20円割れでは支えられた。米長期金利の上昇も支えとなり、10時頃には142.66円まで上値を伸ばしている。
 なお、この日行われた日米協議の具体的な内容は明らかにされず、今月中に次回協議の開催を目指すもよう。

 ユーロ円は強含み。10時時点では162.04円とニューヨーク市場の終値(161.67円)と比べて37銭程度のユーロ高水準だった。赤沢経済再生相の「為替、議題上がらず」発言をきっかけに急ピッチで上昇したドル円につれ、162.21円まで反発。その後161.80円付近まで緩むも、仲値にかけて下げ渋った。

 ユーロドルは伸び悩み。10時時点では1.1367ドルとニューヨーク市場の終値(1.1399ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円が下値を広げたタイミングで1.1409ドルまで買われたが、昨日高値1.1413ドルには届かず。一巡後はドル円のドル高推移に影響され、1.1366ドルまで売り押された。上昇した時間外の米10年債利回りも重しとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.62円 - 142.66円
ユーロドル:1.1366ドル - 1.1409ドル
ユーロ円:161.52円 - 162.21円

(小針)
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