東京外国為替市場概況・8時 ドル円、売り先行

 21日の東京外国為替市場でドル円は売りが先行。8時時点では141.73円とニューヨーク市場の終値(142.18円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長解任の可能性などを巡って不透明感が意識されているほか、24日に開催される方向で最終調整に入った日米財務相会談への懸念もあり、週明け早朝から売りに押された。141.71円まで下げた後、薄商いの中で142.10円台まで買い戻しも入る場面があったが、戻りを確認すると141.69円まで再び下押しした。
 なお、ロンバール仏財務相は20日に掲載された地元紙とのインタビューで「パウエルFRB議長が解任されたら、ドルの信認はさらに損なわれ、債券市場に波及するだろう」「米経済も不安定になる」と警告した。

 ユーロドルは強含み。8時時点では1.1433ドルとニューヨーク市場の終値(1.1393ドル)と比べて0.0040ドル程度のユーロ高水準となった。対円などでドル売りが進んだ影響から11日以来の高値となる1.1438ドルまで上昇した。
 なお、本日はイースターマンデーで前週末18日に続いて多くの市場が休場。通常より取引参加者の減少が見込まれており、アジア時間も薄商いの中で一時的に値が振れる可能性に注意しておきたい。

 ユーロ円は8時時点では162.04円とニューヨーク市場の終値(161.97円)と比べて7銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の下落につれて161.65円まで下げた後、ユーロドルの上昇に伴って162.21円まで反発。朝方の段階で前週末のレンジ(161.72-162.16円)を上下双方とも抜けており、不安定な動きが目立つ。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.69円 - 142.25円
ユーロドル:1.1383ドル - 1.1438ドル
ユーロ円:161.65円 - 162.21円

(岩間)
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