30日香港株=神経質な展開か、中国PMIが注目の材料

 30日の香港市場は神経質な展開か。前日の米株高が投資家心理を支える半面、トランプ米政権と中国の関税交渉が不透明なことで運用リスクを取りにくいだろう。あすは労働節(メーデー)で休場とあって、持ち高を整理する動きもありそうだ。ハンセン指数が心理的節目の22000ポイント付近で伸び悩む展開が予想される。

 きょう午前に中国国家統計局と中国メディアの財新がそれぞれ中国の4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。また、四半期決算などの個別材料が出た銘柄の物色が引き続き活発だろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の香港証券取引所(00388)が2025年1-3月期決算を発表する。

 29日のNY株式相場はダウ平均が6営業日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は反発した。ラトニック米商務長官が同日午後の米CNBCの番組で、合意に達した貿易交渉があり、承認待ちだとインタビューに答え、貿易相手国との協議が進展するとの期待が広がった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国4大商業銀行の中国工商銀行(01398)や香港都市ガス事業のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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