欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、方向感がない

 15日の欧州外国為替市場でドル円は方向感がない。22時時点では145.78円と20時時点(145.97円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。4月の米卸売物価指数(PPI)がヘッドラインとコアともに市場予想よりも弱い結果になると、米長期金利の指標である10年債利回りが4.52%台から4.48%へ低下したことでドル円も145.64円付近まで下押した。ただ、米10年債利回りが一転4.53%台まで上昇するとドル円も146.25円近辺まで買われた。その後、22時前には再び145.70円割れまで戻すなど方向感のない動きが続いている。

 ユーロドルは神経質に上下。22時時点では1.1210ドルと20時時点(1.1200ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。米経済指標発表後1.1214ドル前後までユーロ買い・ドル売りが進んだが、米長期金利が上昇すると1.1185ドル付近まで下押した。その後も1.12ドルを挟んで神経質な動き。

 ユーロ円はもみ合い。22時時点では163.43円と20時時点(163.49円)と比べて6銭程度のユーロ安水準だった。米PPI発表後にドル円の売りに連れて163.21円まで下値を広げたが、一方的に売り込む勢いはなく163円半ばでもみ合い。

 また、ランドは上昇。南ア準備銀行(SARB)がインフレ目標を引き下げるとの報道が伝わると、対円で8.10円、対ドルで18.04ランド台までランド買いが進んだ。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.49円 - 146.75円
ユーロドル:1.1173ドル - 1.1228ドル
ユーロ円:163.21円 - 164.07円


(松井)
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