株式明日の戦略-後場に強含み3日続伸、円安が進むならもう一段の上昇も

 27日の日経平均は3日続伸。終値は192円高の37724円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1115/値下がり437。サンリオが5.8%高と大幅上昇。川崎重工や三菱重工など防衛関連が買いを集めたほか、古河電工やフジクラなど電線株の動きが良かった。ジーエヌアイやメタプラネットが大商いとなって値を飛ばしており、メタプラネットはストップ高。1:3の株式分割を発表したダイトーケミックスが急伸した。

 一方、ディスコ、東京エレクトロン、レーザーテックなど、前日に強く買われた半導体株が軟調。大成建設や清水建設などゼネコン株が軒並み安となった。4月の月次で既存店売上高が前年割れしたパルGHDが下落。有価証券報告書の提出期限延長申請を検討していると発表したコレックHDが急落した。

 日経平均は3日続伸。後場に入って動きが動きが良くなったが、下げていた前場でも値上がり銘柄は多かった。超長期金利が低下して相場の雰囲気がガラッと変わるというのは珍しいケースではあるが、今はプラスの材料に反応しやすくなっているということなのだろう。実際、ドル円は大きく円安に振れているだけに、ここで円高に一服感が出てくるようなら、日本株の下値不安は大きく後退する。

 きのうときょうは休場明けの米国株が上昇するであろうことを見越して買われているだけに、あすは利益確定売りが出やすくなるとみておいた方が良い。ただ、米国株の場中の動きが非常に良く、併せてリスクオンの円安(ドル高)が進行するようなら、売り方の手じまいを巻き込んで上を試す展開も期待できる。27日16時45分時点のドル円は143円70銭近辺で推移している。144円台を目指す動きが見られるかに注目したい。
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