東京外国為替市場概況・10時 ユーロ円、急落

 13日の東京外国為替市場でユーロ円は急落。10時時点では165.32円とニューヨーク市場の終値(166.22円)と比べて90銭程度のユーロ安水準だった。「テヘランで複数回の爆発音」との報道が伝わるとリスク回避の円買いが強まり、ユーロ円は164.95円まで急落した。また、豪ドル円は92.32円、NZドル円は85.85円まで大幅下落となっている。
 なお、イスラエルはイランの核施設と弾道ミサイルを攻撃し、ネタニヤフ首相は脅威が取り除かれるまでは攻撃を継続することを明言している。

 また、避難通貨としてスイスフランにも買いが集まり、ユーロスイスフランは先月21日以来となる0.9318フランまで、ドルスイスフランも0.8056フランまでフラン高が進んだ。

 ドル円は弱含み。10時時点では143.03円とニューヨーク市場の終値(143.48円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。イスラエルがイランを空爆したことを受けて142.80円まで弱含んだ。ただ、実質5・10日(ゴトー日)となる中、実需勢の買いが下値を支えている。
 なお安全資産とされる米債は買われ、時間外の米10年債利回りは4.30%後半まで低下した。一方、ダウ先物は600ドル超下落するなどリスク回避の動きが明確になっている。

 ユーロドルは軟調。10時時点では1.1558ドルとニューヨーク市場の終値(1.1584ドル)と比べて0.0026ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円やユーロスイスフランの売りに押され、1.16ドル前半から1.1540ドルまで売られた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.80円 - 143.65円
ユーロドル:1.1540ドル - 1.1614ドル
ユーロ円:164.95円 - 166.38円


(松井)
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