欧州マーケットダイジェスト・16日 株高・金利低下・円安・ドル安
(16日終値:17日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.37円(16日15時時点比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.15円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1577ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8875.22(前営業日比△24.59)
ドイツ株式指数(DAX):23699.12(△182.89)
10年物英国債利回り:4.533%(▲0.017%)
10年物独国債利回り:2.527%(▲0.008%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月スイス生産者輸入価格
(前月比) ▲0.5% 0.1%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは伸び悩み。中東情勢の緊張は続いているものの、市場では過度な警戒が和らぎ、足もとで進んでいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きが優勢となった。前週末の高値1.1614ドルを上抜けると一時1.1615ドルまで値を上げた。NY時間発表の6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲16.0と予想の▲6.0を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、2時過ぎには1.1573ドル付近まで下押しした。
・ドル円は下値が堅かった。しばらくは144円台前半中心でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると下落した。低調な米経済指標をきっかけに円買い・ドル売りが入ったほか、「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道が伝わると、原油先物価格が下落し、米国株相場が一段と上昇。全般ドル売りが加速し、23時30分過ぎには一時143.65円と日通し安値を更新した。
ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが入ると下げ幅を縮めた。米金利上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、2時30分過ぎは144.41円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時167.22円と昨年7月以来の高値を付けたものの、20時過ぎには166.68円付近まで下押しした。ただ、そのあとはドル円の持ち直しにつれた買いが入り167.19円付近まで再び強含んだ。
・ロンドン株式相場は反発。先週末に急上昇した原油先物価格が下落すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し買いが入った。時間外のダウ先物の上昇なども相場を下支えした。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。
・フランクフルト株式相場は7日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。原油先物価格の下落や米国株相場の上昇も投資家心理の改善につながった。個別ではシーメンス・エナジー(4.57%高)やザルトリウス(4.09%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(2.49%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。原油先物価格の反落を受けて、インフレ懸念が和らいだ。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.37円(16日15時時点比△0.30円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=167.15円(△0.67円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1577ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8875.22(前営業日比△24.59)
ドイツ株式指数(DAX):23699.12(△182.89)
10年物英国債利回り:4.533%(▲0.017%)
10年物独国債利回り:2.527%(▲0.008%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
5月スイス生産者輸入価格
(前月比) ▲0.5% 0.1%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルは伸び悩み。中東情勢の緊張は続いているものの、市場では過度な警戒が和らぎ、足もとで進んでいた「株安・原油高・ドル高」を巻き戻す動きが優勢となった。前週末の高値1.1614ドルを上抜けると一時1.1615ドルまで値を上げた。NY時間発表の6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲16.0と予想の▲6.0を下回ったこともユーロ買い・ドル売りを誘った。
ただ、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、2時過ぎには1.1573ドル付近まで下押しした。
・ドル円は下値が堅かった。しばらくは144円台前半中心でのもみ合いが続いていたが、NY市場に入ると下落した。低調な米経済指標をきっかけに円買い・ドル売りが入ったほか、「イランはイスラエルとの戦闘緩和にオープン」との一部報道が伝わると、原油先物価格が下落し、米国株相場が一段と上昇。全般ドル売りが加速し、23時30分過ぎには一時143.65円と日通し安値を更新した。
ただ、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが入ると下げ幅を縮めた。米金利上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、2時30分過ぎは144.41円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロ円はユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時167.22円と昨年7月以来の高値を付けたものの、20時過ぎには166.68円付近まで下押しした。ただ、そのあとはドル円の持ち直しにつれた買いが入り167.19円付近まで再び強含んだ。
・ロンドン株式相場は反発。先週末に急上昇した原油先物価格が下落すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し買いが入った。時間外のダウ先物の上昇なども相場を下支えした。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。半面、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られた。
・フランクフルト株式相場は7日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。原油先物価格の下落や米国株相場の上昇も投資家心理の改善につながった。個別ではシーメンス・エナジー(4.57%高)やザルトリウス(4.09%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(2.49%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。原油先物価格の反落を受けて、インフレ懸念が和らいだ。
(中村)