東京外国為替市場概況・12時 ドル円、1998年9月以来の138円台乗せ

 14日の東京外国為替市場でドル円は堅調。12時時点では138.02円とニューヨーク市場の終値(137.39円)と比べて63銭程度のドル高水準だった。26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での1.00%利上げに対する期待感が高まるなか、時間外で米中長期金利が上昇するとドルは一段高となった。ドル円は1998年9月以来の138円台に乗せ、一時138.12円まで上値を伸ばした。
 松野官房長官が「為替市場の動向を緊張感を持って注視」と述べたほか、本邦輸出企業から売りが観測されると137.70円台まで下押しする場面があったが、一時的だった。

 ユーロドルは弱含み。12時時点では1.0021ドルとニューヨーク市場の終値(1.0059ドル)と比べて0.0038ドル程度のユーロ安水準だった。米大幅利上げ期待を背景にドル高が進むと、一時1.0014ドルまで下押しした。
 一方、豪ドル米ドルは強含み。6月豪雇用統計が強い内容だったことで豪3年債利回りの急上昇とともに一時0.6781米ドルまで値を上げた。なお、短期金利市場では来月会合での0.75%利上げは6割程度まで織り込まれている。

 ユーロ円は12時時点では138.32円とニューヨーク市場の終値(138.19円)と比べて13銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇につれる形で一時138.44円まで上げたが、ユーロドルが下げた影響から上値は限られている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.28円 - 138.12円
ユーロドル:1.0014ドル - 1.0065ドル
ユーロ円:137.99円 - 138.44円


(越後)
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