ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、伸び悩み

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。2時時点では138.94円と24時時点(139.24円)と比べ30銭程度のドル安水準だった。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事の「自身の基本シナリオでは、7月75bp利上げを支持」との発言を受け、米10年債利回りが一時2.95%割れ。ドル円は138.70円近辺まで下押した。同理事は「市場は1.00%利上げに関してやや先走った可能性」との見解も示している。ただ、「データの裏付けあれば、より大幅な利上げ支持へ」とも述べており、同10年債利回りが3%手前まで水準を回復すると、ドル円は一時139.18円前後へ戻す場面もあった。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、今月26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での1.00%利上げ予想の確率と0.75%の利上げ確率とほぼ拮抗している。

 ユーロドルは戻りが鈍い。2時時点では0.9991ドルと24時時点(0.9995ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利が上昇幅を縮小したことから、1.0048ドル前後まで戻した。しかし、ドラギ伊首相の辞任報道が伝わると0.9980ドル台へ下落。再びパリティ(等価)割れとなった。

 ユーロ円は軟調。2時時点では138.82円と24時時点(139.18円)と比べ36銭程度のユーロ安水準だった。ドル円とユーロドルが上下するなか方向感がはっきりしない推移が続いたが、伊首相辞任の報道が伝わると138.78円前後まで売られた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:137.28円 - 139.39円
ユーロドル:0.9952ドル - 1.0065ドル
ユーロ円:137.99円 - 139.77円

(関口)
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