NY株見通し-ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの決算発表に注目

 今晩のNY市場は決算発表に注目。昨日は7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での1%利上げ見通しが後退する中、ゴールドマン・サックスなどの好決算を受けて主要3指数がそろって上昇してスタートしたものの、アップルが来年の採用や投資の縮小を予定していると報じられたことでセンチメントが悪化。ダウ平均は356ドル高まで上昇後、215ドル安で終了し、S&P500とナスダック総合もともに0.8%以上下落して終了した。発表された経済指標では7月NAHB住宅市場指数が前回の67や市場予想の65を下回る55となり、コロナパンデミック以降で最低を記録した。引け後に4-6月期決算を発表したIBMは売上高と利益が市場予想を上回ったものの、通期のキャッシュフロー見通しを引き下げたことが嫌気され、株価は時間外で4%超下落した。今晩の取引では、7月FOMCでの大幅利上げ見通しの後退が引き続き下値支援となることが期待される一方、米国経済のリセッション入りへの警戒感が上値の圧迫要因となりそうだ。第2四半期決算発表が本格化しており、決算結果や会社見通しを睨んだ神経質な展開か。

 今晩の米経済指標・イベントは6月建設許可件数、6月住宅着工件数など。企業決算は寄り前にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、ハリバートン、ロッキード・マーチン、引け後にネットフリックスなどが発表予定。(執筆:7月19日、14:00)
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