NYマーケットダイジェスト・3日 株高・長期金利低下・原油安・円安
(3日終値)
ドル・円相場:1ドル=133.86円(前営業日比△0.69円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.08円(△0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0166ドル(横ばい)
ダウ工業株30種平均:32812.50ドル(△416.33ドル)
ナスダック総合株価指数:12668.16(△319.40)
10年物米国債利回り:2.71%(▲0.04%)
WTI原油先物9月限:1バレル=90.66ドル(▲3.76ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1776.4ドル(▲13.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 1.2% ▲1.8%
7月米サービス部門PMI改定値 47.3 47.0
7月米総合PMI改定値 47.7 47.5
7月米ISM非製造業指数 56.7 55.3
6月米製造業新規受注(前月比) 2.0% 1.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。7月米ISM非製造業指数が56.7と予想の53.5を上回ったことをきっかけに円売り・ドル買いが先行。6月米製造業新規受注が前月比2.0%増と予想の1.1%増を上回ったことも相場の支援材料となり、アジア時間の高値133.90円を上抜けて一時134.55円まで上値を伸ばした。
ただ、そのあとは米10年債利回りが低下に転じたことなどが相場の重しとなり、133.76円付近まで上値を切り下げた。一目均衡表基準線134.90円や転換線134.19円がレジスタンスとして意識された面もあった。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「市場の米連邦準備理事会(FRB)が来年には利下げを始めるとの観測は先を急ぎ過ぎている」「高インフレとの闘いはまだ終わっていない」と述べたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁は「年内にFF金利誘導目標を3.75-4.00%まで引き上げる必要性がある」と改めて指摘。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「来年の利下げの可能性は低いシナリオだろう」などと語った。
・ユーロドルは横ばい。欧州時間発表の6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで一時1.0210ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると上値が重くなった。前日に続き本日もFRB高官らが相次いでインフレへの懸念を表明。米長期金利が上昇しユーロ売り・ドル買いを誘った。良好な米経済指標を理由に全般ドル買いが活発化すると、24時過ぎに一時1.0123ドルと日通し安値を更新した。
ただ、そのあとは米長期金利が低下に転じたことで買い戻しがじわりと強まった。4時30分過ぎには1.0174ドル付近まで持ち直す場面があった。
・ユーロ円は続伸。ペロシ米下院議長が台湾を離れたことで、米中関係悪化への懸念が薄れると株高と円安が進んだ。23時30分前に一時136.42円と本日高値を付けた。その後の下押しも135.87円付近にとどまった。
ただ、中国は「4-7日に軍事演習を実施する」と表明しており、米中関係の懸念が払拭されたわけではない。両国の動向を慎重に見極めたいという市場関係者は多いようだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。ペロシ米下院議長が台湾を離れたことで、米中関係への過度の懸念がひとまず和らぎ株買いを誘った。7月米ISM非製造業指数が予想に反して前月から上昇したことも、買い安心感につながった。ダウは一時510ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。7月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことで売りが先行したものの、前日に急落した反動で買い戻しが入りやすく終盤持ち直した。
・原油先物相場は大幅反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」会合で小幅の増産を決めたことを受けて買いが入る場面もあったが、結局は売りに押され急反落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫が予想に反して450万バレル増と大幅な積み増しとなったことや、イラン核合意再建に向けた交渉が再開される見通しとの報道が、需給緩和の思惑を強めたことが下押し要因となった。
・金先物相場は6日ぶりに反落。7月米ISM非製造業指数が予想外に6月を上回る結果となったことを受けてドルが強含み、ドル建ての金に売りが強まった。米長期金利の上昇も利回りを生まない金の上値を圧迫した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=133.86円(前営業日比△0.69円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=136.08円(△0.69円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0166ドル(横ばい)
ダウ工業株30種平均:32812.50ドル(△416.33ドル)
ナスダック総合株価指数:12668.16(△319.40)
10年物米国債利回り:2.71%(▲0.04%)
WTI原油先物9月限:1バレル=90.66ドル(▲3.76ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1776.4ドル(▲13.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 1.2% ▲1.8%
7月米サービス部門PMI改定値 47.3 47.0
7月米総合PMI改定値 47.7 47.5
7月米ISM非製造業指数 56.7 55.3
6月米製造業新規受注(前月比) 2.0% 1.8%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。7月米ISM非製造業指数が56.7と予想の53.5を上回ったことをきっかけに円売り・ドル買いが先行。6月米製造業新規受注が前月比2.0%増と予想の1.1%増を上回ったことも相場の支援材料となり、アジア時間の高値133.90円を上抜けて一時134.55円まで上値を伸ばした。
ただ、そのあとは米10年債利回りが低下に転じたことなどが相場の重しとなり、133.76円付近まで上値を切り下げた。一目均衡表基準線134.90円や転換線134.19円がレジスタンスとして意識された面もあった。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「市場の米連邦準備理事会(FRB)が来年には利下げを始めるとの観測は先を急ぎ過ぎている」「高インフレとの闘いはまだ終わっていない」と述べたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁は「年内にFF金利誘導目標を3.75-4.00%まで引き上げる必要性がある」と改めて指摘。また、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「来年の利下げの可能性は低いシナリオだろう」などと語った。
・ユーロドルは横ばい。欧州時間発表の6月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことで一時1.0210ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると上値が重くなった。前日に続き本日もFRB高官らが相次いでインフレへの懸念を表明。米長期金利が上昇しユーロ売り・ドル買いを誘った。良好な米経済指標を理由に全般ドル買いが活発化すると、24時過ぎに一時1.0123ドルと日通し安値を更新した。
ただ、そのあとは米長期金利が低下に転じたことで買い戻しがじわりと強まった。4時30分過ぎには1.0174ドル付近まで持ち直す場面があった。
・ユーロ円は続伸。ペロシ米下院議長が台湾を離れたことで、米中関係悪化への懸念が薄れると株高と円安が進んだ。23時30分前に一時136.42円と本日高値を付けた。その後の下押しも135.87円付近にとどまった。
ただ、中国は「4-7日に軍事演習を実施する」と表明しており、米中関係の懸念が払拭されたわけではない。両国の動向を慎重に見極めたいという市場関係者は多いようだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。ペロシ米下院議長が台湾を離れたことで、米中関係への過度の懸念がひとまず和らぎ株買いを誘った。7月米ISM非製造業指数が予想に反して前月から上昇したことも、買い安心感につながった。ダウは一時510ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。7月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことで売りが先行したものの、前日に急落した反動で買い戻しが入りやすく終盤持ち直した。
・原油先物相場は大幅反落。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」会合で小幅の増産を決めたことを受けて買いが入る場面もあったが、結局は売りに押され急反落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫が予想に反して450万バレル増と大幅な積み増しとなったことや、イラン核合意再建に向けた交渉が再開される見通しとの報道が、需給緩和の思惑を強めたことが下押し要因となった。
・金先物相場は6日ぶりに反落。7月米ISM非製造業指数が予想外に6月を上回る結果となったことを受けてドルが強含み、ドル建ての金に売りが強まった。米長期金利の上昇も利回りを生まない金の上値を圧迫した。
(中村)