欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、弱含み

 5日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。20時時点では133.13円と17時時点(133.29円)と比べて16銭程度のドル安水準だった。米7月雇用統計の発表を控えて動きづらい展開の中、台湾を巡る地政学リスク回避の円買いが上値を抑える展開が続いている。中国外務省は、「ペロシ米下院議長の台湾訪問に対して制裁を科す」と表明し、中国政府は「米国との軍事対話を取りやめ。気候を巡る協議は停止」と表明している。

 ユーロドルは強含み。20時時点では1.0236ドルと17時時点(1.0233ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の下落に連れ安となり、一時1.0219ドルまで下値を広げたものの、ドイツ10年債利回りがやや上昇していることで、1.02ドル台前半で底堅く推移した。
 
 ユーロ円は20時時点では136.27円と17時時点(136.40円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。台湾を巡るリスク回避の円買いで上値が重い展開となった。

 ポンドドルは、ピル英MPC委員・チーフエコノミストの発言「9月のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)で、0.50%の利上げを想定すべきでない」を受けて、一時1.2125ドルまで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.52円 - 133.47円
ユーロドル:1.0219ドル - 1.0252ドル
ユーロ円:135.81円 - 136.56円

(山下)
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