欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 4日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では133.53円と20時時点(134.18円)と比べて65銭程度のドル安水準だった。岸防衛相が「中国発射の弾道ミサイル5発が日本のEEZ内に落下と推定」と発言したこと、米10年債利回りが一時2.65%台まで低下したことなどで、一時133.16円まで下値を広げた。
 6月米貿易赤字は796億ドルと発表され、予想の801億ドルの赤字を下回った。前週分の米新規失業保険申請件数は26.0万件で予想の25.9万件を上回り、失業保険継続受給者数は141.6万人で予想の137.0万人を上回り、労働市場の悪化が示唆された。

 ユーロドルは小幅安。22時時点では1.0187ドルと20時時点(1.0190ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。ドイツ10年債利回りの低下で上値が重い展開となったものの、米10年債利回りが一時2.65%台まで低下したことで、下値は限定的だった。

 ユーロ円は弱含み。22時時点では136.03円と20時時点(136.74円)と比べて71銭程度のユーロ安水準だった。台湾情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から上値が重い展開となった。

 ポンドドルは、MPC議事要旨と同様に、ベイリー英中銀(BOE)総裁が年後半のリセッション(景気後退)入りへの警戒感を示したことで、一時1.2066ドルまで下値を広げた。ポンド円も161.16円まで下落した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.16円 - 134.42円
ユーロドル:1.0155ドル - 1.0198ドル
ユーロ円:135.65円 - 136.92円

(山下)
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