東京外国為替市場概況・12時 NZドル、荒い値動き

 17日の東京外国為替市場でNZドルは荒い値動き。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は政策金利を現行の2.50%から市場予想通り3.00%まで引き上げた。声明では「コアCPIは依然として高すぎ、労働資源は依然として不足している」としたうえで、「インフレ上昇率が年率1-3%の目標範囲内に収まるのに十分であると確信するまで、金利引き上げを継続することに合意した」と言及。また、中立金利がより高くなる可能性について議論したことを明らかにした。
 NZの金利先高観が高まったことを受け、NZドルは金融政策公表後に買いが先行。対ドルでは0.6383米ドル、対円では85.51円まで上値を伸ばす場面も見られた。ただ、その後は急ピッチで値を上げた反動から0.6350米ドル台、85.10円台まで押し戻されるなど、一方的に買いが進む展開にはなっていない。

 豪ドル米ドルはさえない。4-6月期豪賃金指数が市場予想を下回る結果となったことを受けて、一時0.6988米ドルまで下落した。一巡後は対NZドルなどでドル売りが進んだ影響から0.7010米ドル台まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
 
 ドル円は下げ渋り。12時時点では134.15円とニューヨーク市場の終値(134.22円)と比べて7銭程度のドル安水準だった。対NZドルでドル売りが進んだ影響から一時133.91円まで値を下げた。もっとも、日経平均株価が堅調推移となった影響もあり、昨日の上昇に対する持ち高調整の域にとどまっている。

 ユーロ円も下げ渋り。12時時点では136.47円とニューヨーク市場の終値(136.50円)と比べて3銭程度のユーロ安水準だった。一時136.27円まで弱含んだが、ドル円と同様に下押しは限られた。

 ユーロドルは12時時点では1.0173ドルとニューヨーク市場の終値(1.0171ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。1.0170ドル挟みのもみ合いが続いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:133.91円 - 134.43円
ユーロドル:1.0166ドル - 1.0179ドル
ユーロ円:136.27円 - 136.71円

(岩間)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。