ニューヨーク外国為替市場概況・16日 ドル円、反発

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は134.22円と前営業日NY終値(133.32円)と比べて90銭程度のドル高水準だった。みずほ銀行が日銀に預けている当座預金の一部にマイナス金利が適用されていたことが伝わると、全般円売りが先行。米10年債利回りが一時は2.86%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時134.68円と日通し高値を更新した。
 ただ、対ユーロなどでドル売りが強まると134.17円付近まで下押しした。米10年債利回りが上昇幅を縮小したことも相場の重し。

 ユーロドルは3営業日ぶりに小反発。終値は1.0171ドルと前営業日NY終値(1.0160ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間発表の8月独ZEW景況感指数が予想を下回ったことを受けて、20時30分過ぎには一時1.0123ドルと日通し安値を付けた。市場では「天然ガス価格の上昇基調が続く中、ユーロ圏景気の悪化が懸念されてユーロ売りが出やすい」との声も聞かれた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。欧州金利の上昇を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが優勢になると、24時前に一時1.0195ドルと日通し高値を付けた。もっとも、そのあとは欧州のエネルギー調達を巡る警戒感から欧州経済の先行き懸念が意識されて、再び上値が重くなった。

 ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は136.50円と前営業日NY終値(135.48円)と比べて1円02銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの持ち直しにつれた買いが入ったほか、「みずほ銀にマイナス金利適用」との報道が円売りを促し、24時前に一時136.92円と日通し高値を更新した。ただ、NY午後に入るとドル円やユーロドルの伸び悩みにつれて上値が重くなった。

本日の参考レンジ
ドル円:132.95円 - 134.68円
ユーロドル:1.0123ドル - 1.0195ドル
ユーロ円:134.95円 - 136.92円

(中村)
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