NY為替見通し=ドル円 指標結果を受けた米金利の方向性に追随か

 本日のニューヨーク為替市場では、今後の米金融政策がデータ次第とされるなかで、複数の経済指標や金融当局者の発言などに注目しながらの取引となりそうだ。

 8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は市場予想-5.0と前月-12.3からの改善が見込まれている。ただし、予想通りであっても3カ月連続のマイナス。その後に発表される7月米景気先行指標総合指数(前月比)も前回からは改善見込みだが、数カ月連続でのマイナス推移となる。同月中古住宅販売件数(予想:前月比 -4.9%)もさえない結果となりそうであり、足元の景況感は持ち直したとしても決して安心できる水準ではない。

 昨日公開された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、今後の政策決定は柔軟に対応することが示された。本日の指標が9月会合に大きな影響を与えるとは思えないが、指標結果の上下振れに米金利が敏感に反応してしまう可能性はある。ドル円はその米金利の方向性に付いて行くことになるだろう。

 経済指標が一通り出揃った後は、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁の講演とカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の討論会出席が控えている。カンザスシティ連銀総裁は今年のFOMC投票メンバー、ミネアポリス連銀総裁は来年の投票メンバーだ。発言内容を受けてFF金利の市場織り込み度を示すCMEのFedWatchに変化があるか注目したい。

想定レンジ上限
・日足一目均衡表・雲の上限136.27円(昨日135.50円から上昇)。

想定レンジ下限
・21日移動平均線の134.52円付近。


(小針)
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