欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、神経質

 8日の欧州外国為替市場でユーロドルは神経質な値動き。22時時点では0.9999ドルと20時時点(1.0009ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。NY勢の参入後に1.0029ドルまで上昇する場面があったものの、欧州中央銀行(ECB)の金融政策公表後は1.0010ドルを挟んで上下する神経質な展開に。
 なお、ECBは市場予想通りに政策金利を現行の0.50%から1.25%へと引き上げたほか、声明文では「今後数回の会合でさらなる利上げを見込む」と言及。ECBスタッフ見通しでは2022年から2024年のインフレ見通しがいずれも前回(6月)から上方修正された。

 ドル円は売りが一服。22時時点では144.13円と20時時点(143.67円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが3.19%台まで低下したことをながめ、21時前には一時143.32円まで本日安値を更新した。もっとも、一巡後は米金利の低下が一服したことで144円台を回復した。前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より強い結果となったことも買い材料視されたようだ。

 ユーロ円は22時時点では144.12円と20時時点(143.81円)と比べて31銭程度のユーロ高水準だった。ECBの金融政策公表後は143.80円を挟んだ水準で上下したが、ユーロドルと同様に明確な方向感は出ていない。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.32円 - 144.55円
ユーロドル:0.9977ドル - 1.0029ドル
ユーロ円:143.32円 - 144.32円


(岩間)
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