米国債市場概況・21日 10年物国債利回り、3.53%に低下

 21日の米国債券相場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発。表面利率2.750%の10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は高い)3.53%で終えた。米連邦準備理事会(FRB)が今日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げを決め、金利見通しで一段の大幅利上げを示唆すると債券売りが優勢に。利回りは一時3.6243%前後と2011年2月以来の高水準を付けた。
 ただ、パウエルFRB議長が定例記者会見で「今後の利上げペースは経済データ次第」「いつか利上げペースを落とすのが適切になるだろう」などと発言すると、債券を買い戻す動きが優勢となり、上げに転じた。米国株相場が急落したことで、安全資産とされる米国債の買いを促した面もある。
 米金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時4.1168%前後と07年10月以来の高水準を付けた。

(中村)
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