東京外国為替市場概況・17時 ドル円、底堅い

 3日午後の東京外国為替市場でドル円は底堅い。17時時点では145.02円と15時時点(144.77円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。日銀の介入警戒感で145.30円から144.66円付近まで下がっていたドル円だが、欧州通貨に対してドルが買われると、ドル円は再び145円台を回復し145.13円前後まで上昇し堅調に推移。

 ユーロドルは上値が重い。17時時点では0.9811ドルと15時時点(0.9826ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ安水準だった。上昇したポンドドルが切り返し下がり始めると、ユーロドルも上値が重くなり0.9787ドル付近まで下がり日通し安値に近づいた。
 ポンドは乱高下。クワーテング英財務相が「45%の最高税率の計画は進めない」と、正式にこれまでの計画の中止を発表すると、すでにBBCから「撤回の見込み」との報道が流れていたことで、英財務相の発言では「噂で買い・事実で売る(Buy the Rumor Sell the Fact)」となった。ポンドドルは1.1281ドルから1.1162ドル付近まで下押しした。もっとも、その後は1.12ドル台をすぐに回復するなど、ボラタイルに乱高下している。
 
 ユーロ円は方向感がない。17時時点では142.29円と15時時点(142.25円)と比べて4銭程度のユーロ高水準だった。142円前半を中心に方向感のない動き。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.51円 - 145.30円
ユーロドル:0.9785ドル - 0.9835ドル
ユーロ円:141.54円 - 142.37円

(松井)
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