欧州外国為替市場概況・22時 ユーロ円、弱含み

 3日の欧州外国為替市場でユーロ円は弱含み。22時時点では141.52円と20時時点(141.93円)と比べて41銭程度のユーロ安水準だった。クレディ・スイスのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドが急拡大し、同社株も約10%下落したことで、市場はリスク回避の債券買いになり独10年債利回りは1.97%台まで低下した。ユーロ円はリスク回避の売りが優勢になり141.37円まで弱含み、日通し安値を更新した。
 また、ユーロポンドは0.8697ポンド、ユーロ豪ドルは1.5084豪ドルまで下がるなど、ユーロクロスは売りが優勢となった。

 ドル円は小安い。22時時点では144.93円と20時時点(145.16円)と比べて23銭程度のドル安水準だった。ユーロ円の売りと米10年債利回りが3.68%台まで低下したことで、ドル円は一時144.78円付近まで売られ小安く推移。

 ユーロドルはもみ合い。22時時点では0.9765ドルと20時時点(0.9777ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。欧州債利回りが低下するとユーロドルもつれ安となる局面もあったが、米株先物が上げ幅を広げるとオセアニア通貨が買われ、ユーロドルの下げも一服しもみ合いになっている。
 なお、豪ドル/ドルは0.6479ドル、NZドル/ドルは0.5684ドルまで上値を広げた。

 産油国通貨は上昇。時間外のWTI期近11月限が石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合を前に5%を超える上げ幅を見せると、産油国通貨にも買いが集まった。カナダドルは対ドルで1.3691カナダドル、対円で105.86円まで連れ高。メキシコペソ円も7.23円までじり高。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.51円 - 145.30円
ユーロドル:0.9753ドル - 0.9835ドル
ユーロ円:141.37円 - 142.46円

(松井)
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