ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ユーロドル、上値重い

 10日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは上値が重い。4時時点では0.9703ドルと2時時点(0.9692ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。ダウ平均が一時プラス圏を回復しリスクオフが後退すると、0.9724ドルまでユーロ買いドル売り戻しが進んだ。もっとも、上げはポジション調整的な動きに留まり、米株が再び弱含むとともに0.9702ドル付近まで押し戻された。

 ドル円は上昇が一服。4時時点では145.69円と2時時点(145.77円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。9月22日に付けた年初来高値145.90円が依然として抵抗水準として意識された。ドルが欧州通貨に対して売り戻されたことも重しとなり、145.60円台まで上値を切り下げた。
 ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)副議長の発言「累積的な引き締めがインフレを引き下げるには時間がかかる」「インフレ期待が上昇し始める可能性があり、FRBの仕事が困難になる著しいリスクがある」などが伝わった。

 ユーロ円は戻りが限定。4時時点では141.37円と2時時点(141.27円)と比べて10銭程度のユーロ高水準。ユーロドルに歩調を合わせ、一時141.59円付近まで反発後に141.30円台まで上値を切り下げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.17円 - 145.80円
ユーロドル:0.9682ドル - 0.9753ドル
ユーロ円:140.90円 - 141.81円


(小針)
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