ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ドル円、一時149.38円

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は10日続伸。終値は149.26円と前営業日NY終値(149.04円)と比べて22銭程度のドル高水準だった。米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げが続くとの見方が強まる一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが続いた。24時30分前には一時149.38円と1990年8月以来32年ぶりの高値を付けた。
 なお、この日発表の9月米鉱工業生産指数は予想を上回った一方、10月NAHB住宅市場指数は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。

 ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は0.9858ドルと前営業日NY終値(0.9841ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが入ると、22時30分過ぎに一時0.9876ドルと日通し高値を更新した。市場では「天然ガス価格の大幅下落で、エネルギー価格高騰への懸念が和らいだことも相場の支援材料」との声が聞かれた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。米10年債利回りが4.06%台まで上昇したことが相場の重しとなり、0.9822ドル付近まで上値を切り下げる場面があった。もっとも、米10年債利回りが再び低下したこともあって、下押しは限定的だった。

 ユーロ円は6日続伸。終値は147.13円と前営業日NY終値(146.65円)と比べて48銭程度のユーロ高水準。欧州株相場の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが先行。ダウ平均が一時650ドル超上昇すると円売り・ユーロ買いがさらに強まり、一時147.20円と2014年12月以来の高値を更新した。

 産油国通貨は軟調だった。WTI原油先物価格が一時4%近く下落したことを受けて、カナダドルやノルウェークローネなどに売りが出た。米ドルカナダドルは一時1.3811カナダドルまでカナダドル安に振れたほか、ノルウェークローネは対ドルで10.6326クローネまで下落した。メキシコペソは対ドルで20.0650ペソまで値を下げた。

本日の参考レンジ
ドル円:148.19円 - 149.38円
ユーロドル:0.9813ドル - 0.9876ドル
ユーロ円:145.87円 - 147.20円

(中村)
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