ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ユーロドル、6日ぶり反落
27日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは6営業日ぶりに反落。終値は0.9964ドルと前営業日NY終値(1.0081ドル)と比べて0.0117ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた理事会で、市場予想通り政策金利を0.75%引き上げることを決めたと発表。声明では「インフレ率がタイムリーに2%に回帰するよう、追加の利上げを想定する」と表明した。また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「インフレ見通しに対するリスクは主に上方」「経済見通しのリスクは明らかに下方向」「今会合では意図的に量的引き締め(QT)について議論しなかった」などと述べた。
市場ではECBの決定が想定よりもハト派的な内容だったと受け止められ、ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが進んだ。3時30分過ぎには一時0.9958ドルと日通し安値を更新した。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.5392豪ドル、ユーロNZドルは1.7038NZドル、ユーロポンドは0.8609ポンド、ユーロカナダドルは1.3498カナダドルまで値を下げた。
ドル円は小幅ながら3日続落。終値は146.29円と前営業日NY終値(146.37円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。アジア時間には145.11円と7日以来の安値を付けたものの、欧州市場に入ると買い戻しが優勢に。対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響もあり、21時30分前には146.93円と日通し高値を更新した。
ただ、NYの取引時間帯に入ると再び上値が重くなった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが3.89%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢となり、145.67円付近まで下押しした。
なお、7-9月期米国内総生産(GDP)速報値や個人消費は予想を上回った一方、9月米耐久財受注額は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。
ユーロ円は4日ぶりに反落。終値は145.76円と前営業日NY終値(147.56円)と比べて1円80銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時147.42円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値147.70円が目先レジスタンスとして意識されると失速。ECBの決定を受けて全般ユーロ売りが進むと、一時145.56円と日通し安値を更新した。
本日の参考レンジ
ドル円:145.11円 - 146.93円
ユーロドル:0.9958ドル - 1.0094ドル
ユーロ円:145.56円 - 147.70円
(中村)
市場ではECBの決定が想定よりもハト派的な内容だったと受け止められ、ユーロ圏国債利回りの低下とともに全般ユーロ売りが進んだ。3時30分過ぎには一時0.9958ドルと日通し安値を更新した。
なお、ユーロ豪ドルは一時1.5392豪ドル、ユーロNZドルは1.7038NZドル、ユーロポンドは0.8609ポンド、ユーロカナダドルは1.3498カナダドルまで値を下げた。
ドル円は小幅ながら3日続落。終値は146.29円と前営業日NY終値(146.37円)と比べて8銭程度のドル安水準だった。アジア時間には145.11円と7日以来の安値を付けたものの、欧州市場に入ると買い戻しが優勢に。対ユーロ中心にドル買いが進んだ影響もあり、21時30分前には146.93円と日通し高値を更新した。
ただ、NYの取引時間帯に入ると再び上値が重くなった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速するとの観測が高まる中、米10年債利回りが3.89%台まで低下すると円買い・ドル売りが優勢となり、145.67円付近まで下押しした。
なお、7-9月期米国内総生産(GDP)速報値や個人消費は予想を上回った一方、9月米耐久財受注額は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となった。
ユーロ円は4日ぶりに反落。終値は145.76円と前営業日NY終値(147.56円)と比べて1円80銭程度のユーロ安水準。21時過ぎに一時147.42円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値147.70円が目先レジスタンスとして意識されると失速。ECBの決定を受けて全般ユーロ売りが進むと、一時145.56円と日通し安値を更新した。
本日の参考レンジ
ドル円:145.11円 - 146.93円
ユーロドル:0.9958ドル - 1.0094ドル
ユーロ円:145.56円 - 147.70円
(中村)