NY株見通し-ハイテク株を中心に軟調 経済指標は9月個人消費支出 価格指数など

 今晩のNY市場は軟調か。昨日はダウ平均が194.17ドル高(+0.61%)と5日続伸した一方、メタ・プラットフォームズの急落が重しとなったナスダック総合が1.63%安と2日続落し、S&P500も0.61%安と続落した。ダウ平均は、決算が好感されたキャタピラー、マクドナルド、ハネウェルが3-7%上昇したことや、第3四半期のGDP速報値が市場予想を上回り、米国経済の堅調が示されたことや、同個人消費支出 (PCE)価格速報値が大きく低下し、利上げペースの減速期待が続いたことも支援となった。引け後の動きでは、アマゾン・ドット・コムが時間外取引で12%超急落。第3四半期の売上高と利益が予想を下回ったほか、第4四半期の見通しも期待外れとなった。7-9月期の売上高と調整後一株当たり利益が市場予想を上回ったアップルは、iPhoneセールスが予想を下回ったことが嫌気され時間外で一時4%超下落したものの、その後はプラス圏を回復した。
 今晩の取引ではアマゾン・ドット・コムの大幅安が予想され、ハイテク株を中心に軟調な展開か。経済指標では米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する9月個人消費支出 (PCE) 価格指数や10月ミシガン大1年先・8年先期待インフレ率確報値が注目される。
 今晩の米経済指標・イベントは9月個人所得・個人消費支出 (PCE) 価格指数、10月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先・5年先期待インフレ率確報値、9月中古住宅販売仮契約指数など。企業決算は寄り前にエクソン・モービル、シェブロン、アッヴィ、コルゲート・パルモリブ、ネクステラ・エナジーなどが発表予定。(執筆:10月28日、14:00)
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