ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ユーロドル、乱高下

 9日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは乱高下。2時時点では1.0036ドルと24時時点(1.0018ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準だった。「ショイグ露国防相がヘルソン市からの撤退を命令した」との報道が流れると、ウクライナ情勢の好転を期待したユーロ買いが入り一時1.0086ドル付近まで上昇した。しかし、ウクライナの大統領顧問が現時点でも同市に露軍が増員されているなどと発言したことや、ポンドが下げ幅を拡大したことで再び1.0013ドル前後まで戻すなど乱高下。
 欧州時間から軟調に推移していたポンドドルは、売りの勢いが弱まらず1.1357ドルまで一時下げ幅を拡大。日通し高値からすでに210Pips下落している。
 
 ドル円は行って来い。2時時点では146.15円と24時時点(146.40円)と比べて25銭程度のドル安水準。ユーロに対するドル売りと、米10年債利回りが4.09%台まで低下すると145.83円まで下落。しかし、すぐに146.45円近辺に戻すなど行って来いとなった。ユーロドル同様に市場流動性が悪く値動きが激しい。
 なお、米中間選挙は上院での結果が依然として拮抗(民主党48議席・共和党49議席)しているだけでなく、2年前の大統領選挙でも接戦を繰り広げたジョージア州では12月6日に決選投票が行われる可能性が高まった。米政治の混迷を嫌気し、米株が軟調なこともリスク回避のドル買いを促した。

 ユーロ円は方向感がない。2時時点では146.68円と24時時点(146.67円)と比べて1銭程度のユーロ高水準。ショイグ露国防相の発言が伝わるとユーロは対円でも堅調な動きになり、147.10円まで買われた。しかしながら、ユーロドルが再び下押しすると、ユーロ円も146円台後半に戻すなど方向感のない動きが続いている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.18円 - 146.57円
ユーロドル:1.0011ドル - 1.0088ドル
ユーロ円:146.32円 - 147.10円

(松井)
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