24日香港株=買い先行か、FOMC議事要旨で米利上げの減速期待高まる

 24日の香港市場は買いが先行するか。米利上げの減速期待や米長期金利の低下が好感されそうだ。11月米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、メンバーの大半が利上げ幅の縮小が間もなく適切になるとされたことで、12月や2023年のFOMCでの大幅利上げ見通しが後退した。米10年債利回りは前日の3.75%台から3.69%台に低下。米金利の低下を受けて香港市場でも高PERのハイテク株やグロース株が買われやすくなるだろう。また、主要通貨に対する米ドルの強さを示すドル指数は前日比1.1%低下し、香港など新興国市場からの資金流出懸念も後退しそうだ。

 もっとも、買い一巡後は上値の重い値動きか。24日のNY株式相場は感謝祭の祝日で休場、週末25日は午後1時までの短縮取引となるため、見送り気分が次第に濃厚になる可能性がある。中国本土で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、行動制限など防疫措置の強化で景気が冷え込むことへの懸念も根強い。

 23日のNY市場でダウ平均は96米ドル高と続伸し、4月21日以来の高値で終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も続伸した。
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