31日香港株=上値重いか、FOMC前に様子見ムード 中国PMIに注目

 週明け31日の香港市場は上値の重い展開か。今週は11月1-2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる予定で、結果を見極めようと様子見ムードが強まりそうだ。また、米ドル高を受けた新興国市場からの資金流出懸念や中国の新指導部による経済政策への不安感は根強く、積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、上値は重くなりそうだ。一方、中国では日本時間きょう午前10時半に2022年10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される予定で、結果によっては相場の波乱要因となる可能性もある。市場コンセンサス予想は50.0(前月実績は50.1)。

 ただ、ハンセン指数は28日に前日比3.66%安の14863.06ポイントと大幅に反落し、心理的節目の15000ポイントを割り込み、2009年4月28日以来13年6カ月ぶりの安値を付けた。香港が中国に返還される前(1997年6月27日)の終値(15082ポイント)も下回る水準に沈んでおり、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しが入ると予想する。また、四半期決算を材料に個別物色の動きも強まりそうだ。

 28日のNY株式相場は大幅高。決算や見通しが嫌気されたアマゾン・ドット・コムが大幅安となったものの、経済指標を受けてインフレ高進懸念が和らいだことや、決算が好感されたアップル、インテル、エクソン・モービルなどの大幅高も支援となった。ダウ平均は828.52米ドル高(+2.59%)と大幅に6日続伸し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.46%高、2.87%高となり、ともに3日ぶりに大幅反発した。
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