20日香港株=反発して始まるか、FOMC控え様子見も

 20日の香港市場は反発して始まるか。前日のハンセン指数は続落して3月15日以来ほぼ半年ぶり安値圏にあるだけに、割安感に注目した買いが入りやすい。前日の米株高を受けて投資家が運用リスクを取りやすくなりそうだ。

 もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)を20-21日に控え、買い一巡後は様子見姿勢が強まると予想する。FOMC後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見での発言内容を見極めたい投資家は、積極的な売買を手控えるだろう。また、米長期金利の上昇も地合いの悪化につながる可能性がある。米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが19日の米債券市場で11年ぶりの高水準となる3.51%台まで上昇する場面があった。

 19日のNY株式相場は主要3指数がそろって3日ぶりに反発。終盤にかけて、先週に大きく下落した素材などが買い戻された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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