NY株見通しー一旦反発か 住宅関連指標や消費者信頼感指数などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は一旦反発か。昨日は中国でゼロコロナ政策に対する市民の抗議活動が激化したことが嫌気され主要3指数がそろって下落した。S&P500の11セクターは不動産、エネルギーを筆頭に全セクターが下落と、ほぼ全面安となった。

 今晩の取引では中国の混乱を受けたサプライチェーン問題などへの懸念が引き続き上値圧迫要因となるとみられる一方、昨日に大きく下落した反動や、アジア時間で中国本土株や香港株が大きく上昇していることも支援となり一旦反発も期待される。

 今週は週後半に米10月個人消費支出(PCE)価格指数や11月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)の発表、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、経済指標やFRB高官発言を受けた金融政策の見通しが焦点となるが、今晩は9月ケースシラー住宅価格指数やコンファレンスボードの11月消費者信頼感指数もあり、足もとの景気動向にも注目が集まる。

 今晩の米経済指標・イベントは9月次住宅価格、9月ケースシラー住宅価格指数、11月消費者信頼感指数など。企業決算は引け後にヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ネットアップが発表予定。
(執筆:11月29日、14:30)
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