NY為替見通し=ドル円、米消費者信頼感指数のネガティブサプライズに要警戒か

 本日のNY為替市場のドル円は、11月米消費者信頼感指数のネガティブサプライズに警戒する展開が予想される。

 11月米消費者信頼感指数は、100.0と予想されており、10月の102.5からの低下見込み。米消費者信頼感指数は、9月は107.8、10月は102.5と低下傾向にあり、11月も予想通りならば低下基調が確認されることになる。前回は予想を4ポイント下回った結果が出ており、今回も予想比下振れには注意したい。
 また、週末に発表される11月の雇用統計を占う意味で、勤労市場格差(※職が十分と就職が困難の差)の数字にも要注目となる。

 昨日は、ブラード米セントルイス連銀総裁やウィリアムズ米NY連銀総裁のタカ派的な発言が伝わった。メスター米クリーブランド連銀総裁も英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、「利上げの一時停止が近いとは考えていない」との見解を述べている。

 FRB高官のタカ派発言を受けて、CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「FedWatch」は、12月FOMCでの0.50%利上げ織り込み度が一時70%割れまでやや低下し、0.75%利上げは30%超えまでやや上昇した。昨日は3.62%割れまで低下する場面があった米10年債利回りも、3.7%台まで持ち直した。

 一方、商品先物取引委員会(CFTC)が発表しているIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組は、11月15日の時点で昨年7月以来のドル売り越しを記録。昨日発表された11月22日時点では、若干ながらドル売り越しが更に拡大していた。米連邦準備理事会(FRB)高官がターミナルレート(利上げの最終到達点)の5%台を示唆しているなか、(22日時点ではあるが)投機筋はドル売りを進めていることが窺える。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、一目・転換線139.88円。

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、11月28日安値の137.50円。


(山下)
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