NY株見通し-上値の重い展開か 決算発表は引け後にナイキ、フェデックス

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は利上げ長期化による景気後退(リセッション)懸念が引き続き相場の重しとなり、主要3指数がそろって4日続落した。ダウ平均は12月月初来で5.3%安となり、S&P500とナスダック総合も月初からの下落率をそれぞれ6.4%、8.0%に拡大した。個別銘柄では、アマゾン・ドット・コムが2020年3月以来の安値水準まで下落し、ウォルト・ディズニーとテスラも52週安値を更新した。

 今晩の取引では年末を控えて参加者の減少が予想される中、欧米中銀による金融引き締め姿勢が引き続き上値圧迫要因として意識されることや、日銀が長期金利の変動幅の上限を0.5%に拡大し、事実上の利上げに踏み切ったことも投資家心理を冷やしそうだ。住宅関連の経済指標や引け後に発表されるナイキ、フェデックスの決算発表やガイダンスにも要注目か。

 今晩の米経済指標は11月建設許可件数、11月住宅着工件数など。企業決算は寄り前にゼネラル・ミルズ、ファクトセット・リサーチ、引け後にナイキ、フェデックスが発表予定。(執筆:12月20日、14:00)
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