NY株見通し-米11月消費者物価指数(CPI)に注目

 今晩のNY市場は米11月CPI注目。昨日は、翌日に米11月消費者物価指数(CPI)、14日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控える中、NY連銀が発表した11月の1年先期待インフレ率が低下したことなどを受けて買い戻しが優勢となった。先週953ドル下落したダウ平均は528ドル高と急反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.43%高、1.26%高となった。今晩の取引では寄り前に発表される米11月CPIに注目が集まる。11月CPIの市場予想は前年比+7.3%、前月比+0.3%とそれぞれ10月分の+7.7%、+0.3%から鈍化が予想され、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIも前年比+6.1%と10月分の+6.3%から鈍化が見込まれている。翌日に結果が公表されるFOMCでは0.50%の利上げが予想されており、4会合連続での0.75%の利上げからスローダウンが予想されているが、CPIが予想以上に強い結果となれば、利上げの長期化やターミナルレートの上昇見通しが強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントは11月CPIのほか、11月NFIB中小企業楽観度指数、米30年債入札など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月13日、14:00)
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