NY株見通しー金融政策の見通しを巡り米10月CPIに注目

 今晩のNY市場は米10月消費者物価指数(CPI)に注目。昨日は米中間選挙で野党共和党が予想されたほど優勢ではなく、選挙結果を巡る不透明感が強まったことや、暗号資産の下落などを受けてリスク回避も強まり主要3指数がそろって4日ぶりに大幅反落した。ダウ平均は決算発表や弱い見通しが嫌気されたウォルト・ディズニーの急落も重しとなった。

 今晩の取引では金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される米10月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。10月CPIは前年比+8.0%と、前月の+8.2%から伸びの鈍化が予想され、変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIも+6.5%と前月の+6.6%から低下が予想されている。CPIが予想以上に鈍化すれば、先行きの利上げペースの減速見通しが株式市場の支援となることが期待される一方、引き続き高い伸びとなれば、利上げ長期化見通しが重しとなりそうだ。

 今晩の米経済指標は10月CPIのほか、新規失業保険申請件数、10月財政収支など。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事や、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、メスター米クリーブランド連銀総裁、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁などの講演も予定されている。企業決算は寄り前にラルフ・ローレン、タペストリーなどが発表予定。
(執筆:11月10日、14:00)
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