NY株見通し-上値の重い展開か 米10年債利回りや経済指標に注目

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は好決算を発表したネットフリックスなどが上昇したものの、米10年債利回りが14年ぶりの水準まで上昇したことや、9月住宅着工件数が予想以上に落ち込んだことで主要3指数がそろって3日ぶりに反落した。週初からではダウ平均が788.98ドル高(+2.66%)、S&P500が3.13%高、ナスダック総合が3.48%高となった。引け後の動きでは、決算が好感されたIBMが3%近く上昇した一方、売上高が予想を下回ったテスラが6%超下落した。今晩の取引では時価総額上位のテスラ株の下落が予想されるほか、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの見通しを背景とした長期金利の上昇傾向も引き続き株式相場の重しとなりそうだ。米10年債利回りや経済指標をにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数、10月フィラデルフィア連銀業況指数、9月中古住宅販売件数、9月景気先行指数など。企業決算は寄り前にダウ、ユニオン・パシフィック、フリーポート・マクモラン、AT&T、引け後にアメリカン・エアライン、CSXなどが発表予定。(執筆:10月20日、14:00)
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