NY株見通し-米8月消費者物価指数(CPI)に注目

 今晩のNY市場は物価指標に注目。昨日はドル安が続いたことや、インフレのピークアウト期待が高まったことに加え、ウクライナ軍の優勢が伝えられたことも好感され主要3指数がそろって4日続伸した。今晩の取引では、20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前の最大のイベントとなる米8月消費者物価指数(CPI)の結果に注目が集まる。8月CPIの市場予想は前年比+8.1%と、6月分の+8.8%、7月分の+8.7%から2カ月連続で鈍化が見込まれている。また、変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIは前年比+6.1%と7月分の+5.9%から加速が予想されている。CPIが予想を上回る伸びとなれば、インフレ・ピークアウト期待の後退や、高金利政策の長期化見通しが強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントは8月CPIのほか、8月NFIB中小企業楽観度指数、米30年債入札、8月財政収支など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月13日、14:00)
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