NY株見通し-今週は米8月消費者物価指数(CPI)などの経済指標に注目

 今週のNY市場は米8月消費者物価指数(CPI)が焦点か。先週はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がインフレ抑制にあらためて強い姿勢を示したことで、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の大幅利上げ見通しが一段と強まったものの、前週まで主要3指数がそろって3週続落したことや、足もとでのドル高の流れが一服したことを追い風に買いが優勢となった。S&P500が心理的節目の3900ポイントを維持したことも安心感につながった。今週は9月20-21日のFOMCでの利上げ幅や、その後の利上げペースの見通しを巡り、13日に発表される米8月CPIに注目が集まる。8月CPIの市場予想は前年比+8.1%と前月の+8.5%から鈍化が見込まれているが、変動の大きい食品・エネルギーを除くコアCPIは、前年比+6.1%と前月の+5.9%から加速が見込まれている。CMEのフェド・ウォッチが示す9月FOMCでの0.75%の利上げ確率は91%と、前週末の57%から大きく上昇しており、コアCPIが予想通りの強い結果となれば、0.75%の利上げ見通しが一段と強まることになる。このほか、14日の8月PPI、15日の9月NY連銀製造業業況指数、8月小売売上高、16日の9月ミシガン大消費者信頼感速報値、同1年先期待インフレ率速報値などにも要注目か。決算発表はオラクル、アドビなど。スターバックスの投資家説明会も開催される。

 今晩の米経済指標・イベントは米10年債入札など。企業決算は引け後にオラクルが発表予定。(執筆:9月12日、14:00)
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