NY株見通し-引き続き軟調か 米10年債利回りに注目

 今晩のNY市場は引き続き軟調か。昨日は翌日以降に発表される物価指標や大手金融機関の決算発表を控えた様子見姿勢が強まる中、金利上昇やリセッション入りへの警戒感や、バイデン政権の中国向け半導体輸出規制を受けた半導体株の下落などが重しとなり主要3指数がそろって4日続落した。ダウ平均とS&P500は9月下旬の安値を下回らなかったものの、ハイテク株主体のナスダック総合は6月安値を下回り、2020年7月28日以来、約2年2カ月ぶりの安値を付けた。今晩の取引では12日の米9月生産者物価指数(PPI)と13日の米9月消費者物価指数(CPI)や、週後半にスタートする第3四半期決算発表を控えた様子見姿勢が続くことが予想されるほか、昨日休場となった債券市場の動向に注目が集まる。米10年債利回りは時間外で再び4%台まで上昇しており、取引時間でも利回り上昇となれば、ハイテク株を中心に軟調な展開が続きそうだ。

 今晩の米経済指標は9月NFIB中小企業楽観度指数など。メスター米クリーブランド連銀総裁裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月11日、14:00)
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