NY株見通し-今週はFOMC、米10月雇用統計、決算発表に注目

 今週のNY市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)、10月雇用統計、高水準の発表が続く第3四半期決算発表に注目。先週は決算や見通しが嫌気されたハイテク・ジャイアントの一角が大幅安となったが、このほかの決算が総じて良好だったことや、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ減速観測を受けた金利低下、ドル安が支援となったほか、経済指標を受けてインフレ高進懸念が和らいだことも好感された。ダウ平均は2021年11月以来の4週続伸となり、S&P500とナスダック総合も2週続伸。10月月初来では、ダウ平均が14.4%高、S&P500が8.8%高、ナスダック総合が5.0%高となった。今週は、11月2日に結果が公表されるFOMCが最大の焦点となりそうだ。FOMCでは、4会合連続での0.75%の大幅利上げが見込まれているが、次回12月FOMCの利上げペースの減速について議論されるとの観測が強まっており、議論の内容や会合後のパウエルFRB議長の記者会見が注目される。このほか、3日に10月ISM製造業PMI、4日に10月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)が発表される。第3四半期決算発表はS&P500採用の約170銘柄が発表予定で、ファイザー、AMD、CVSヘルス、クアルコム、イーベイ、リジェネロン・ファーマ、モデルナ、ペイパル、スターバックスなどの結果や見通しが注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは10月シカゴ地区購買部協会景気指数など。企業決算は寄り前にオン・セミコンダクター、NXPセミコンダクターズ、引け後にアフラックなどが発表予定。(執筆:10月31日、14:00)
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