NY株見通し-今週はFOMCの結果に注目

 今週のNY市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に注目。先週は上昇してスタートしたものの、13日に発表された米8月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る強い結果となったことで、インフレのピークアウト期待や金融引き締め緩和期待が後退したことで急落した。輸送大手のフェデックスが世界景気の悪化を理由に通期の業績見通しを取り下げたことも相場の重しとなった。主要3指数は週間で、ダウ平均が4.13%安、S&P500が4.77%安、ナスダック総合が5.48%安とそろって大幅反落し、ともに5週間で4週下落となった。S&P500とナスダック総合は6月中旬以来の下落率を記録した。今週は21日に結果が公表されるFOMCが最大の焦点となりそうだ。利上げ幅を巡っては、一時浮上した1.00%の大幅利上げ見通しは後退し、3会合連続での0.75%の利上げがほぼ確実視されているが、同時に発表されるFOMCメンバーの年末のFF金利見通しや、経済見通し、パウエルFRB議長の記者会見での発言に注目が集まる。経済指標ではFOMC結果公表前に発表される8月住宅着工件数や8月中古住宅販売件数に注目。企業決算はオートゾーン、レナー、ダーデン・レストランツ、アクセンチュア、フェデックス、コストコ・ホールセールなどが発表予定。

 今晩の米経済指標・イベントは9月NAHB住宅市場指数など。企業決算は寄り前にオートゾーンが発表予定。(執筆:9月19日、14:00)
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