NY株見通し-上値の重い展開か 8月小売売上高などの経済指標に注目

 今晩のNY市場は上値の重い展開か。昨日は前日の急落の反動で主要3指数がそろって上昇したものの、反発は限定的だった。予想より強い8月消費者物価指数(CPI)を受けて13日に1200ドル超下落したダウ平均は30ドル高とわずかな上昇にとどまり、4-5%下落したS&P500とナスダックも1%未満の反発にとどまった。強い8月CPIを受けて9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では3会合連続での0.75%の大幅利上げ見通しが一段と強まり、1.00%の利上げの可能性も意識された。今晩の取引でも金融引き締め策の長期化見通しや、利上げによる景気減速懸念が引き続き上値の圧迫要因となりそうだ。寄り前に発表される8月小売売上高や9月NY連銀製造業業況指数、新規失業保険申請件数などの指標結果をにらんで神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは8月小売売上高、9月NY連銀製造業業況指数、新規失業保険申請件数のほか、8月鉱工業生産など。企業決算は引け後にアドビが発表予定。(執筆:9月15日、14:00)
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